クスノキの女神(東野圭吾)| かんたんな紹介と感想
忙しい日々の中、少ない読書時間でどの本を読むべきか、なかなか決められずに悩んでいませんか?この記事では20秒ほどで東野圭吾著「クスノキの女神」の紹介と感想が読めます。ぜひ本選びの参考にしてくださいね。
オススメな方
- クスノキの番人を読んだ方
- 1つの物語の中で、登場人物それぞれの物語でいくつもの感動を味わいたい方
- 現実から離れて脳を休ませたい方
かんたんな紹介
不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々が織りなす物語。
・頭の中を勝手に覗くのは反則か
・幻の味を伝えられるか
・忘れたくない最高の思い出を預けられるか
上記出展元:作品帯に記載されている出版社の紹介文
読んだ理由
クスノキの番人を読んでいたので、続編である本書も読みたくなって。
心に響いた一節
『「大切なのは今です。今、健全な心を持っていられるのなら、それで幸せなのです。今のあなたが存在することをありがたいと思い、感謝しなさい。そうすれば昨日までのことなど気にならず、明日からのことも不安ではなくなります」』
この一節を心に刻んで日々過ごしていくと決めた。
以下『』内、作品より引用。
感想
クスノキ番人も、不思議ながら温かい感動に包まれたが、クスノキの女神はそれを上回った。ほとんどの方がそうされると思うが、番人を読んでから女神を読んだほうがより味わい深い。
登場人物それぞれの人生が描かれているので、複数の物語を読み終えた気持ちになる。それらはいわゆるハッピーエンドと呼べるものではない。若い死、経済苦、認知症、どれも辛い出来事ではあるが、その中で、静かに確実に幸せとは何かを見つけていく。自分の幸せの形を考え直すきっかけとなる一冊になった。