クスノキの番人(東野圭吾)| かんたんな紹介と感想
忙しい日々の中、少ない読書時間でどの本を読むべきか、なかなか決められずに悩んでいませんか?
この記事では20秒ほどで「クスノキの番人」の紹介と感想が読めます。本選びの参考にしてください。
オススメな方
- 感動の涙を流したい方
- 涙活はしているけど、いつもと違う種類の涙を流したい方
- 現実から離れて脳を休ませたい方
かんたんな紹介
罪を犯して逮捕された主人公。
そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案。
心当たりはないが話に乗り、依頼人の待つ場所へ向かうと
伯母だという女性が待っていて主人公に命令する。
「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」と……。
そのクスノキには不思議な言い伝えがあった。
(上記出展元:作品裏表紙に記載されている出版社の紹介文)
読んだ理由
本屋でふらっと本探ししていたら、この本の表紙絵になぜか目が釘付けに。
東野圭吾さんの作品が好きなこともあって思わず手に取る。
心に響いた一節
『「きくおが弾いてる。きくおだ。喜久夫だ。ああ、きくお、ああ……」
貴子は両手で口元を覆った。やがて彼女の目からぽろぽろと涙が溢れ出した。』
この一文のためにその他すべての文章が紡ぎ出されたと言っても過言ではない。
(『』内、作品より引用。)
感想
クスノキの番人という仕事を通して、血縁による心の結びつきの強さと、
血縁がなくとも構築された深くて固い絆を伝えてくれる。
一方で、強さ・深さという言葉からは一見すると逆側にあるようにも思える、
おだやかな、ほっと温かい時間の流れの中に引き込まれ、
気づくとと涙がツーっとこぼれ落ちている、そんな不思議な世界。