百年の孤独(ガブリエル・ガルシア=マルケス)| かんたんな紹介と感想
忙しい日々の中、少ない読書時間でどの本を読むべきか、なかなか決められずに悩んでいませんか?この記事では、30秒ほどでガブリエル・ガルシア=マルケス著「百年の孤独」の紹介と感想が読めます。本選びの参考にしてくださいね。
オススメな方
- 「文学」に触れたい方。ノーベル文学賞を受賞した作品を読んでみたい方。
- (文学になじみのない方で)難読な大作を長期休暇等を利用して読破してみたい方。
- よくある笑いやおもしろさに飽きていて、独特のユーモアさを求めている方。
かんたんな紹介
蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印・・・。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読されたとき、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。
世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。
(上記出展元:作品裏表紙に記載されている出版社の紹介文)
読んだ理由
どこの本屋さんに入っても、目に留まるところにおいてあり、世界中で読まれた傑作!オススメ!!という売り文句が掲げてあり、1店舗目で見たときはふーんという感じでスルーしたが、何度も目にしているうちにだんだん読みたくなってきた笑
まんまと本屋さんの策略にハマってしまっただけ笑笑
印象に残った一節
『無視できない予想外の大きな障害のために、結婚式はふたたび無期限に延期されることになった。』
(『』内、作品より引用。)
正確には、この一節に続く内容が衝撃だった。本作を全体通して見るとザラに出てくる出来事ではあるが、最初にくらった一撃がこの場面だったので強く印象に残っている。
感想
文学を読み慣れないからか、この作品が独特過ぎるからなのか、はじめのうちは非常に読みにくかった。正確に言うと、完全な冒頭は割とよくある小説の入り方のように感じていたが、10ページほど読み進めたあたりから頭の中がハテナマークだらけになった笑
そうなりながらも、多くの小説は半分くらいまで読めばなんとなく自分なりに話の構成を整理できてくるもんだ、と思いつつ根気強くまずは半分までなんとかたどり着こうと、なんだかよくわからない文章は読み飛ばしつつ、どんどん進みたかったが、なかなか進まない笑
大作なので、途中で食事をしたり、家事をしたり、睡眠をとったりするためしおりを挟むが、再度読み始めたときに、しおりの位置から読み始めることができない。少し前から読まないと話が思い出せないくらい、話があっちこっちへ飛んで、登場人物も同じような名前で、毎回混乱。そして、私の場合はついに最後までその調子だった。
半分まで読んだときに不安になり、作品の最後にある筒井康隆さんの解説を読んだ笑
多分そうしたくなる人が続出していると思う。
筒井さんの解説では、本作が絶賛されており、さらに本作を読み終えたら、「族長の秋」を絶対に読むことをオススメする、と書かれていたが、半分まで読んでいた私は、絶対に読まない!と思った笑
そして筒井さんの解説すらちょっとハテナマークが飛んだ状態だった。
このブログへのアウトプットも意識しながら読んでいたので、正直、これは何もお伝えできないかもしれないのでもう読むのをやめてしまおうかと、何度となく頭をよぎりつつも、乗りかかった舟ということでなんとか読了。
するとアラ不思議。今となっては「族長の秋」を読んでみようという気持ちになっている。本作を読み終えた結果わかったことは、読みなれた起承転結はここには存在しておらず、日常の描写の中に、非日常(不思議なできごと)が約600ページの間、常に発生し続けている。だから読みにくいし、ハテナだらけだけど、そのたくさんのハテナの連なりによって最後まで導かれた、ということ。そして、「族長の秋」でまたその経験を得たいと思わされてしまっていることに気づいた。
読了後に筒井さんの解説を再読。ハテナマークが消えた。